2010年06月28日


起き上がる力もなく
ただ横たわって空を見ている祖父が
婆さん、婆さん
暗い病室
眠りの中に重力を振り切って
叫ぶのだという
残る力を振り絞ってまばたきしても
伝えきれずにいる
立ち上がる心

階下の病室で
祖母は夢に遊んでいる
時折光を戻す目の先
天井を挟んだ向こう側に祖父が居ることだけは
忘れない不思議

ふたりして繋いでいる

守ろうとして
寄り添おうとして
今日まで来たんだね
こんなところまで一緒に


posted by かな at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自由詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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